社員のデジタル一眼による撮影技術向上を目指し、「花・風景・人物・スポーツ・スナップ」をテーマとして第8回 SAEDA 社内フォトコンテスト』を開催しました。
◆総評
「写真は撮っているその人を映す」と言います。今回、応募作品を拝見していてその言葉が思い浮かびました。楽しみながら撮った写真、イメージ通りに撮れなくて苦労した写真、戸惑いながらこれで良いのかな?って思いながら撮った写真等々、皆さんの写真から姿が見えるようでした。 無駄な空間が無ければ入賞、空の雰囲気が強調されていれば入賞できた等、そんな写真も多かったです。このコンテストをきっかけにシャッターを切るチャンスを増やして更に腕を磨いてください。みなさん入賞できるセンスお持ちですよ。結果的には人物・ポートレート・風景が入賞しました。スポーツは難しかったようです。
- ◆選考で配慮した点
- 手振れ、ピンボケは第1次審査で落ちます。
- テーマに沿っているかどうか。
- 作者の意図が明確に伝わってくるかどうか。
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金賞 「親子」
作品として群を抜いていました。主役のお二人の表情がステキです。右側の女性に刻まれた皺に宿るそれまで歩まれてきた人生の機微を感じました。寄り添うように身を寄せる娘さんの姿から優しさが溢れていますね。そして写真を撮られている方を見つめる二人の「瞳」が心がじんわりと温かくなる幸福感を与えてくれました。
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銀賞 「夏のかがやき」
まさに輝きの瞬間を捉えた夏を表現するのに最適な作品です。子供たちの歓声やはしゃぐ声が聞こえてきます。水しぶきの飛び跳ね具合(ボリュームや位置)、躍動感、少女の表情、背後を横切るブルーラインが季節感と同時にすがすがしさをも強調しています。元気が出てくる作品です。
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銀賞 「木漏れ日」
新緑の静かな朝の雰囲気を霞が強調し良く表現されています。右下へとS字を描きながら、なだらかに続く川面、左下の灌木を大きく取り入れることで奥行き感が強調されています。フーッと吸い込まれるような、心が休まる、癒される作品ですね。
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銅賞 「アトリエ」
ブルーグリーン、雑然とした室内、描きかけのパレット、ややノイジーな仕上げ。 他の応募作品には無い存在感が光っていました。
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銅賞 「波間に」
望遠レンズによる圧縮効果を上手に生かしています。赤いアーチ橋の一部が覆いかぶさっていますが、威圧感を感じません。上手にまとめています。
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銅賞 「ひとやすみ」
前ボケと溶けるような後ボケ感を上手に生かしています。とろんとしたカエルの脱力感のある仕草が「ひとやすみ」感を高めています。