社員のデジタル一眼による撮影技術向上を目指し、『第13回 SAEDA 社内フォトコンテスト』を開催しました。
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金賞 「パイ投げ? 」
幸せ一杯の新郎新婦、見ているこちらも笑顔になってしまう様なワンシーンです。 新婦からケーキを頂きそれを頬張る新郎、どれくらいの大きさが口の中に収まったのでしょうかね、口の周りに付いたクリームが押し込まれたその存在を想像させます。ちょうどパイ投げの後の顔を想像させるそんなタイトルも良いですね。幸せ絶頂の瞬間を逃さずシャッターを切った作者に拍手を送りたいです。
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銀賞 「 伝統を旅する二人」
広島の伝統ある和菓子「もみじ饅頭」の店先にてウィンドーへの映り込みをうまく利用し絵作りをして頂きました。実像と映り込んだ虚像のバランスや撮影タイミングが非常に良くひとつの世界として完成しております。おそらくタイトルを撮影時からイメージされていたのでしょう、その感性が伝わってきます。色情報をあえて排除しモノクロにて表現したところに作者のセンスとスキルの高さが伺えます。
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銀賞 「陽あたり良好」
日なたでくつろいでいる猫ちゃん、勝手に初春の夕暮れをイメージしてしまいましたが暖かそうで良い表情ですね。しかも可愛くペロッと舌を出しています、なかなかこの瞬間は撮影出来ませんね。作者はタイトルにある通り光を良く意識して撮影されていると思います。暗い背景を持ってきたのも成功です。ちょうどスポットライトが当たった舞台の様な1シーン、この猫は飼い猫なんだろうか野良なのかな、食べるものはあるのかな、いろいろと想像が膨らみました。
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銅賞 「マテリアル」
北九州市三菱マテリアルでの工場夜景ですね。工場の建屋をクローズアップで撮影した作品は良く見かけますが、この作品はそこへのパイプラインと水面を多く画面に入れ構図を整えました。水面を多く入れたと同時に90秒と言う超スローシャッターを使う事によって水面のざわつきを消し取りそこへ工場の照明が鮮やかに写り込みました。照明も絞り込んだ事により光芒を引きすべてが作者の計算通りに写し込まれた見事な作品だと思います。左手前の岩場もあえて入れた事により画面に締まりが効いています。
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銅賞 「 神楽」
広島安芸高田神楽でしょうか、ただでさえ迫力のあるお神楽がスローシャッターで表現され画面から飛び出してきそうな勢いのある作品です。お神楽を記録として写すのではなく作品として捉えようとした作者の意思が伝わって来ます。大胆に望遠レンズで切り取ったフレーミングも良いと思います。これがもっと広角で撮影されていたらここまでの力強さは生まれなかったでしょうね。伝統芸能である高田のお神楽の魅力が存分に表現されていると思います。
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銅賞 「 うんしょ!っと」
んともまあ、子供らしさが伝わってくる作品ですね。必死に遊具を登る子供の表情がとても良いです。良く見るとお腹も見えてしまっていて思わず笑ってしまいました。ロープが張られた遊具の中にいる子供を撮影していますが上手いタイミングで撮影されていると思います。ちょうど網目からお子さんの顔が見えておりその表情が伝わって来ます。フレーミングも丁度良くこれより広くても狭くてもこの愛らしさは伝わらなかったと思います。簡単そうに見える写真ですがそんなナイスショットな作品だと思います。